2013年7月25日木曜日

[FO] Marina

完成したのはGW前。
Alice StarmoreさんデザインのMarinaです。全22色のフェアアイル。
フェアアイルニッターなら一目惚れ間違いなしの一品です。でも、Alice Starmoreさんの鮮やかなカラーワークは、お顔にメリハリのある外国の方ならばさらりと着こなせますが、アジア人、特に見た目年齢不詳の私のような若造(見た目だけ…)には無理なのでございます。しかし、母世代が着ると全く派手ではありません。しかも、母は大喜びで着てくれます。時々、気に入った親戚にあげてしまい、「もう一枚編んでくれ」と言います。だって、タダだもん…。


Marinaが載っている『The Scottish Collection』という本は、Amazon.comで数100ドルで販売されているプレミア本になっていて全く手が出ません。Raverlyにはもう一冊、このパターンの掲載本が記載されていました。『This morning WOOLCRAFT』という本でAmazon.co.ukでただみたいな値段で販売されています。送料込で600円台で入手した記憶があります。この本からはMarinaしか編まないけど、外国のパターンを単品で買ったのと同じくらいの値段で買えました。

『This morning WOOLCRAFT』にはVネックのカーディガン(2サイズ)だけ載っていました。『The Scottish Collection』にはプルオーバーやらキッズ用やらいろいろ載っているようです。Raverlyの先輩方の画像を参考に、今回はヘンリーネックでラグランスリーブのプルオーバーにデザインをアレンジして編むことにしました。

衿のラインとラグランの減目のデザインは、おしゃれ工房2001年10月号に載っていたきゆなはれるさんデザインの作品から拝借してきたものです。ラグラン線が直線ではなく緩やかにカーブしていてきれいな仕上がりになります。レディースのフェアアイルにはいつもウェストシェイプを入れますが、今回は諸事情により入れませんでした。3サイズのピークは真ん中のサイズにあるんだもん…。いらん、いらん。

本に指定糸の明記はなく『Shetland jumper weight』とあり色名とskein数が載っていますが、『Alice Starmore Scottish Campion』です。今は廃版の糸ですが、『Jamieson's Spindrift』と同じ糸です。こちらのページにあるCross-Reference Chartsを参照して糸を用意しましたが、一部一致する色がなく代替色になっています。Coralという色もそんな色の一つで、代替色が気に入らずJamieson & Smithの129番にしたいところだったのですが、J&Sの方も廃版色になっていて妥協してSpindriftのFuschiaにしました。Fuschiaは蛍光ピンクという表現が当てはまる派手色で最後まで気に入りませんでした。完成品になるとそれほど気になりませんでしたけど。

着れないけれど、編むのは楽しいAlice Starmoreさんの完成着画。


写真で見ると、年配の人にはラグランスリーブよりもセットインスリーブの方が良かったかもしれません。でも、フェアアイルはラグランスリーブの方が楽なんです。見頃も袖も一緒にずっと輪で編めるから。柄も合うし。編む側の事情により、次回もラグランでっ。

しかし、強引なラグラン作戦は一つの問題を引き起こしました。Marinaはフェアアイルの模様が大きいため、ラグラン部分で見頃と袖の模様を合わせると袖口の模様が中途半端になってしまうのです。本来のデザインは、見頃よりも袖口のリブの方が短いのですが、袖口のリブの長さをびよ~んと間延びさせることで必要な袖丈を確保しました。

あと、参考にしたきゆなはれるさんのデザインは衿が浅めです。そのため、衿周りのリブが少し立ったような感じになりました。試着した母から「こういうデザインなの?」と尋ねられ、「いえ…、偶然です」と。母は、その偶然のデザインが気に入ったようで一安心です。

糸は本の通りの数量を用意したのに2色だけ、しかも1~2gだけ足りない色があり、追加購入しました。もちろん2玉だけ買うはずもなく…。買った糸は、以降の作品へと続きます。その作品の詳細は、また次の機会に。

2013年7月24日水曜日

近畿編針 SWITCH

輪針の愛用者です。
最初はクローバーさんを使っていましたが、切替輪針に出会ってからはもっぱら近畿編針さんのSWITCHで編んでいます。竹編み針が好きなのでクローバーさん→近畿編針さんという変遷を辿りました。クローバーさんの2号以下の輪針は先が金属っぽいものしかないので仕方なく使っていたのですが、するすると糸が滑ってしまい私の手には合わなかったのです。クローバーさんの輪針は既にコンプリート状態だったので、最初は近畿編針さんでは硬質竹輪針22cmのみを買い増しして頑張っていました。

竹製の細い輪針といえば近畿編針さんです。強度を考えてか他メーカーでは、細い号数の生産がなかったり、金属だったりします。近畿編針さんの切替輪針・SWITCHはUS規格のサイズ設定ということで二の足を踏んでいましたが、一度使ってみると便利で手放せなくなりました。フェアアイルを編むのに近畿編針さんの細い切替輪針はぴったりだったのです。(人によってはフェアアイルは金属針!という方もいるかもしれませんね。)


近畿編針さんの細い規格の切替輪針のケーブルはとっても細いものでした。私も編んでる途中でケーブルの付け根からぷっつり切れてしまったことが2回あります。それでも使いやすさからケーブルは消耗品と割り切って予備まで買って愛用しておりました。

ところが昨日、持ち合わせていない号数の針を購入しようとお店のページを開くと、「ケーブルの規格が変わるよ。旧規格(M1.6)の商品は在庫限りだよ」との説明が赤い字で目立つように表記されているではありませんか。ケーブルを太くし強度を上げるためのようです。うぅ、ショック。近畿編針さんもけっこうコンプリート済みなのよ…。
新規格(M1.8)の針は旧規格(M1.6)のケーブルにつなぐ手段がありません。幸い欲しい号数は旧規格(M1.6)にありました。でも、新規格(M1.8)には私が欲しかった12.5cmの長さの針が新商品として発売されているのです。欲しい~。でも全部ケーブル買い換えなくちゃ新規格(M1.8)の針は使えない~。


と、ぼやいてはおりますが、以前から気づいていたことがあるんです。ケーブルがぶっち切れて買い増しした時に「あれ、ケーブルが前より太い」って。さらにケーブルの接続部分にはジョイントコンバーターみたいなのでついているぞ、って。切り替えるときにジョイント部分を外してしまったことがあるからなんですけど。ジョイントをはずすと旧規格(M1.6)よりも大きいネジの規格が現れます。これって旧規格(M1.6)のケーブルでも最近の物はジョイント部分を外せば新規格(M1.8)の針がつなげられるのでは…!? お試しするには新規格(M1.8)の針を買ってみなければなりません。近畿編針さんは丁寧な会社だから電話すれば親切に教えてくれるかもなぁ。はてさて。