2017年2月24日金曜日

[FO] Burgundy Rondo by Toshiyuki Shimada (嶋田俊之)

父に編んだら、母にも編まねばなりません。逆はない。
今シーズンは、マーガレット・スチュアートさんのフェアアイルベスト『Rose Wood』を父に編みました。その時点で、次に編むものはこの『バーガンディー・ロンド』に決まっていたということです。

この作品の載っている嶋田俊之さんの『ニット・コンチェルト』という本は、使用糸が明記されていません。色名と糸見本の写真から推測して、たくさんあるシェットランドヤーンの中から色を選び出さなければなりませんん。この本を買ってからJamieson & SmithとJamieson'sの糸見本帳とにらめっこして悩む。Raverlyの先輩が使用した色を載せてくれていたのでそれを参考に悩む。結局、タイムリミットに追いかけられるように強引に色を決めて、見切り発車しました。


↑使用した色たち。Jamieson'sがかせ糸だったころに購入した糸がまじっております。やっと日の目を見ました。


↑前立てのスティークを切る前の写真がありました。自然に万歳状態です。

もりもり編んで残るは糸始末というところで、年末の帰省。母に試着してもらうと、袖丈が足りません。前に編んだときのと同じ長さなのに…、何故…。思い当たるのは前回は袖山を作ったこと。今回は袖山なしにしました。前回、「脇から袖口まで」を袖丈として測ったようです。本来、「袖山の頂上から袖口まで」を測るべきだったのでしょう。帰省では、母に渡すことはできず、持ち帰りになりました。


↑単色の段を解いて、袖ぐりから編みなおそうとしているところ。
結局、袖と袖のメリヤスはぎがうまく行かず、袖2本を編み直しました。結果として、糸始末をする前に試着してもらっててよかった。でも、袖4本編んじゃったよ~ん。


↑無事完成。


↑ボタンではなく、ファスナーにしました。ボタンは、歳をとると面倒と言うので。でも、ボタンも老化防止のトレーニングに良さそうな気がします。


↑着画。がっちりした体型に写っている理由は、下にmichiyoさんのTight Fit Aran Pulloverを着ているからです。

母は常々、「丈がSサイズで幅がLサイズの服が欲しい。そういう体型の人もいるはずなのに売っていない」と言っていました。それならば、編めばいいのです。私が手編みを始めた理由も小柄な体型に合うセーターが売っていなかったから。母の希望に合うように編んだら、私は下にタイトなアランセーターが着られたということです。

完成してみて。
悩んで選んだ配色は、少し違っていた。どう違うかというと、一番小さい模様がうまくでなかったということ。隣り合う色が似ていて柄が沈んでしまってよくわからないのです。「こげ茶」と表記されていた色は、FC58という色にしたのですが、本当はFC13にしたかったのです。でも、FC13は廃盤色。そして、この「こげ茶」のFC58と「赤ミックス」の124という色が、糸玉で見ていると違う色なのに、編地になるとそっくりで不思議と馴染んでしまいました。地糸(MC)どうしか、配色糸(CC)どうしだったらよかったのですが、「こげ茶」は地糸、「赤ミックス」は配色糸で隣り合っていると、柄が全然でませんでした。フェアアイルの色選びの難しいところ。

Swatchの重要性がわかります。(でも、編まなかった)
メインの大きな模様をちょろっと編んだらうまくいっているようなので、見切り発車しちゃった~。ははは。

ちなみにRaverlyの先輩がたは、「こげ茶」は80を選択していました。こっちの方が良かったと思います。でも、本の写真をみると、糸の番号が「FC」で始まるMIXカラーのまじり糸を多用しているように思えたので、頑固がFC13なければFC58を選択させたのでした。

けれども、袖を結果として4本も編んだだけのことはありました。母、大満足のジャストサイズに仕上がったのです。母が喜んでいるので、うまく出来たということにしておきます。