2013年11月28日木曜日

[FO] on the beach

春から初夏にかけて、フェアアイルのニットを5枚編みました。
もう一着、着分の在庫があるけれど、夏になったのでさすがに躊躇しました。

そこで細い糸で薄手のセーターを編むことにしました。糸は、昨年誕生日祝いとして買ったAvrilさんのシルクカシミヤです。昨シーズン発売の糸で、200gずつあります。


10g315円(税込)もします。50gの玉巻きだとしたら、1575円(税込)。
会員限定のバースデー特典の30%OFF優待で買いました。
それでもお高い糸ですが、細いので必要量は少ないはずですから、セーター一枚のコストとしては納得の範囲かと…。

シルクカシミヤの色は13色。
半分はカラフルなラインナップですが、やっぱり地味で無難なグレーを買ってしまいました。

Isabell Kraemerさんのデザインを編むのは初めて。
このパターンは、ネックからトップダウンで、また袖も同時に編み出していくContiguousのデザインです。
ゲージが全く異なる糸を選んだので、Lサイズで編んで、XSサイズでの完成を狙いました。



パターンからの変更点は以下の通り。

  • 肩の増やし目は、パターン通りだと袖が細過ぎるため、適当に増し目を追加。増し目する箇所が袖の上の方に偏ってしまったようで、ちょっと肩のあたりがもたついています。よく見ないと気にならない程度ですが…。
  • 20段のボーダーでしたが、ゲージが異なるので28段に変更。
  • 裾と袖口は、2目ゴム編に変更。

上記以外は、パターン通りにまったりとメリヤス砂漠を楽しみました♪

ボーダーの糸替えが目立たないようにするための手順が書いてあったのですが、うっかり見落としてしまいました。外国語のパターンは、読むのに必死で細かい記述までは視界に入らなかったようです…。

出来上がってみての感想は、広めのデザインだったはずの衿周りの開きが小さいなぁ。ゲージ調整のためXLサイズで編みましたが、そのままだとゲージに比例して衿が小さくなってしまったようです。サイズが大きくなっても、衿の幅はそんなに大きくしないもんね。難しいな。


あと、使用したAvrilさんのシルクカシミヤは、思っていた通り薄手でよい手触りの仕上がりになりました。そして、暖かい。

ゲージは、4号針で25目36段。中細のゲージです。Avrilさんのオンラインショップでは合細に分類されていますし、糸長が50gで375mもあり、中細に比べたら薄い編地です。編んでいても中細に比べれば細いと感じましたが、このゲージなら着るものを編んでも私は苦になりませんでした。

出来上がりの重さも134gとびっくりするほど軽い。お高い糸でしたが、この糸量でできあがれば一着3000円ほどで出来上がる計算です。

完成後、一度水通しを兼ねて洗ったら、少し縮みました。縮絨したということかな…。すかすかしていた目が少しつまり、やわらかいウールの風合いが表に出てきた感じがしました。シルクカシミヤという糸名ですが、シルクもカシミヤも10%ずつで、80%はウールですものね。

薄手で暖かい着やすいデザインのセーターになりました。よい糸を使ったという満足感もあります。長く着れそうな一枚になりました。

2013年11月25日月曜日

[FO] Schwanengesang (白鳥の歌)

嶋田俊之さんの著書『ニット・コンチェルト』から2作目のプロジェクトです。
編んだのは、初夏。保温性の高いフェアアイルを編むには、ぎりぎりの季節でした。いや、普通の人はこの暑さの中、編まないと思いますけど…。

この本の使用糸は、色とグラム数しか書かれていません。長年のリサーチでJamieson & Smithの糸だとは判っていました。でも、Jamieson'sの在庫糸を消費せねばなりません。無染色のラインナップから5色を選び、編み始めました。

Swatchは滅多に編まないずぼらニッター。いきなり、後からほどける作り目をして5cmほど編んだとき、「あれ?」と思いました。フェアアイル柄が思っていたよりもくっきり白く目立つのです。本の写真は、柄が煙ったようにMCとCCが馴染んで良い感じに見えます。Ravelryで他の方が編んだ作品の写真を見ると、Jamieson & Smithの糸で編まれた方はJamieson'sほどくっきりはっきりではないように見えました。そして、本には写真の作品は、手紬の無染色のシェットランドヤーンだと書いてあり、Jamieson & Smithでもないのです。
はてさて…。
一晩考えて、結論は続行です。だって材料は揃っているんだもん。

自分サイズになるように調整し、289目でCO。(本では337目)
リブは後から編むので後からほどける作り目です。
ウエストシェイプを入れました。
見頃、袖2本をそれぞれ脇まで編んで合体し輪編みに。
ラグランスリーブにしたので、脇から先はどんどん目数が減っていきます♪


同じ模様は2つとないデザイン。
とは言っても、上下対称の柄のみなので、フェアアイル柄を半分まで編めば残りの半分は編み図を見なくてもびゅんびゅん編めました。
ラグランスリーブに変更したせいで、袖丈が短くなり、フェアアイル柄が足りなくなってしまいました。そこで、『岩の上の羊飼い』から模様を一つ拝借し、袖丈を伸長。これで同じ模様は繰り返さないルールは守ったつもりです。


編んでいる途中、友人からアクセサリー作りに誘ってもらったのをきっかけに10日以上中断しました。編み物以外に浮気するというのは、人生で珍事と言ってもいいくらいの出来事。メインの趣味は編み物ですが、編みながらアクセサリーのデザインを考えるのもいいですね。