2013年11月25日月曜日

[FO] Schwanengesang (白鳥の歌)

嶋田俊之さんの著書『ニット・コンチェルト』から2作目のプロジェクトです。
編んだのは、初夏。保温性の高いフェアアイルを編むには、ぎりぎりの季節でした。いや、普通の人はこの暑さの中、編まないと思いますけど…。

この本の使用糸は、色とグラム数しか書かれていません。長年のリサーチでJamieson & Smithの糸だとは判っていました。でも、Jamieson'sの在庫糸を消費せねばなりません。無染色のラインナップから5色を選び、編み始めました。

Swatchは滅多に編まないずぼらニッター。いきなり、後からほどける作り目をして5cmほど編んだとき、「あれ?」と思いました。フェアアイル柄が思っていたよりもくっきり白く目立つのです。本の写真は、柄が煙ったようにMCとCCが馴染んで良い感じに見えます。Ravelryで他の方が編んだ作品の写真を見ると、Jamieson & Smithの糸で編まれた方はJamieson'sほどくっきりはっきりではないように見えました。そして、本には写真の作品は、手紬の無染色のシェットランドヤーンだと書いてあり、Jamieson & Smithでもないのです。
はてさて…。
一晩考えて、結論は続行です。だって材料は揃っているんだもん。

自分サイズになるように調整し、289目でCO。(本では337目)
リブは後から編むので後からほどける作り目です。
ウエストシェイプを入れました。
見頃、袖2本をそれぞれ脇まで編んで合体し輪編みに。
ラグランスリーブにしたので、脇から先はどんどん目数が減っていきます♪


同じ模様は2つとないデザイン。
とは言っても、上下対称の柄のみなので、フェアアイル柄を半分まで編めば残りの半分は編み図を見なくてもびゅんびゅん編めました。
ラグランスリーブに変更したせいで、袖丈が短くなり、フェアアイル柄が足りなくなってしまいました。そこで、『岩の上の羊飼い』から模様を一つ拝借し、袖丈を伸長。これで同じ模様は繰り返さないルールは守ったつもりです。


編んでいる途中、友人からアクセサリー作りに誘ってもらったのをきっかけに10日以上中断しました。編み物以外に浮気するというのは、人生で珍事と言ってもいいくらいの出来事。メインの趣味は編み物ですが、編みながらアクセサリーのデザインを考えるのもいいですね。